安部太一 ”静寂のマチエール”
安部太一
”静寂のマチエール”
2020.7.4(sat) - 7.20(mon)
open 10:00 - 18:00
close / wednesday
7/4(sat) 安部太一 在廊
この度、921GALLERY におきまして2020 年7 月4 日( 土)~ 19 日( 日) まで開催致します安部太一「静寂のマチエール」展は、新型ウィルス感染拡大防止に伴い、初日(7/4)、2日目(7/5)は予約制とさせて頂きます。
ご来場のお客様には大変ご迷惑をおかけしますがご理解の程宜しくお願い致します。
*7月6日(月) 以降は通常営業(入場制限有)と致します。
*7月13日(月)AM10:00 ~ online shop でもご覧頂けます。
予約日程:2020 年7 月4 日( 土)、7 月5 日( 日)
予約時間:10:00-18:00 の間の45 分 (予約制)
予約開始:6 月25日(木)18:00 ~
①10:00- 10:45 3組
②11:00- 11:45 3組
③12:00- 12:45 3組
④13:00- 13:45 3組
⑤14:00- 14:45 3組
⑥15:00- 15:45 3組
⑦16:00- 16:45 3組
⑧17:00- 17:45 3組
・45 分毎に3組のみまでの入場とさせて頂きます。1 組2名様までの入場とさせて頂きます。
・ご希望のお客様は、お名前、連絡先、人数、日時をお電話又はメールにてご連絡下さいませ。
お店より返信があり次第確定となります。ご了承くださいませ。
・ご来店の際はお手数ですがマスクの着用をお願いいたします。
・お店の入口にアルコール消毒のご用意をしております。
心を無くしたくないなぁ、と思います。
作品は受け取ってくれた人のものになって、代わりにお金だけでなく、
それ以上に何か大切なことも受け取る。またそれを糧に深め、作る。
10 年前、末藤さんは少し離れたところから作品とぼくをみていて、
しばらくすると近づいてきて、「いいですね」と言いました。
流れていく情報を拠り所にしないまっすぐな眼でした。
それがはじまりで今に繋がっています。
それが全てです。
安部太一
初めて921GALLERY で展示して頂いたのは2011 年1 月1 日。
雪が降り積もる中、山陰と山陽をつなぐ険しい雪の山道を抜けて作品を大事に抱えて届けてくださった日のことを思い出します。
まだ、僕も安部さんも駆け出し。あの頃はとにかく楽しかったし、もっと純粋で単純でした。
陶芸家の父を持ちながら、音楽家を目指し上京。地元の島根にもどり陶芸をはじめ、様々な苦難を乗り越え作家として独立。いつもそばで見守ってくれていたエッセイストの椿野恵里子さんと結婚。
お互いことあるごとに岡山と島根を行き来しながら語り合い、安部夫妻とは永く関係を築いてきました。
僕にとって彼の手から生まれる作品は一言で言い表せられるものではありません。
素材、形、作り方、などの作業のすばらしさだけでは言い表せないのです。
だから僕は彼の作品を語る資格はないと思っています。彼は今、自分の作るものについてこう語っています。
“自然があり、花があり、暮らす家があり、部屋があり、家具があり、器がある。僕の仕事は大きな循環の中の一つ。
その関係性の中に自分のつくるものがただある“と。
そう言って静かに轆轤を回す姿に、どことなく少し肩の荷が降り、あの頃の単純で純粋な日のことを思い出させてくれました。
そして陰で支える椿野恵里子さんの存在は、いつも安部太一を勇気づけ、毎日工房にそっと花を活けていることを僕は知っています。
921GALLERY 店主